“塩汲桶”の読み方と例文
読み方割合
しおくみおけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人と壮い男はその声を聞くと飛びあがるようにちあがって、塩汲桶しおくみおけを肩にして歩きだしました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そこには潮風に枝葉を吹きたわめられた磯馴松そなれまつ種種しゅじゅ恰好かっこうをして生えておりました。その中のある松の下には、海の水を入れた塩汲桶しおくみおけを傍にえて、腰簑こしみのをつけた二人の奴隷が休んでおりました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)