“けんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
健卿25.0%
圈形25.0%
犬鶏25.0%
虔敬25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洞海、名はきやうあざな健卿けんけい、万延元年幕府に召され、次年に侍医の班に列せられた。その上洛扈随の一員であつたことは志村良愷りやうがいさんが記憶してゐる。是も亦洋方医である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
町を少し左に曲れば、何ともなき廣き土地に、祭禮のごとく人集りて、その中央には手拭にて頬冠りしたる若き男女圈形けんけいをつくりつゝ手をつなぎ合せてしきりに踊れり。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
「丞相、あなたのお眼には、そう映りますか。それがしの眼には、墳墓ふんぼに並べて埋葬まいそうする犬鶏けんけい木偶でくや泥人形のようにしか見えませんが」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余は彼等野人の口より此の真率沈痛の語を聴きてうた虔敬けんけいの念に堪へざるなり。此語を伝へて政府と国民とに通達するは則ち、吾人の責任なり。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)