“けんかいふき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狷介不羈50.0%
狷介不覊50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その狷介不羈けんかいふきな魂と、傲岸不屈ごうがんふくつな態度は、時には全ウィーン人を敵としながら、全世界の人を膝下しっかひざまずかしめたのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
紅蓮洞ぐれんどうの名は名物とされているが、狷介不羈けんかいふき、世をねたぐれさん以前にも、新派劇、女優劇と、何処の芝居の楽屋にも姿を現す、後日の素質は含蓄されていたものと見えて
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
つるぎにかけては狷介不覊けんかいふきな左膳、覆面の底で、しんから嬉しそうににたりとする。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
英人の論説を剽竊ひょうせつ改刪かいさんして次々新聞紙上に発表したが、いずれも非常な反響を呼びおこし、臆病と無識の権化のようなこの俺は、狷介不覊けんかいふきの華族論客として、日に日に名声を高めることになった。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)