“けろり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平然83.3%
洒然16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、校長は気毒相きのどくさうな顔をしながら、健には存在ぞんざいな字で書いた一枚の前借証を返してやる。渠は平然けろりとしてそれを受取つて、クル/\と円めて火鉢にべる。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
然う言つた健の顏は、もう例の平然けろりとしたさまに歸つたゐて、此上いくら言つたとて動きさうにない。言ひ出しては後へ退かぬ健の氣性は、東川もよく知つてゐた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)