“けひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケヒ
語句割合
気比50.0%
氣比33.3%
飼飯16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今年元日の『大正日々』紙に、越前の敦賀郡愛癸村字刀根の気比けひ神社は浪花節の勇士岩見重太郎が狒々ひひを平らげし処という。今も祭礼に抽籤ちゅうせんもて一人の娘を撰みひつに入れ、若者かつぎ行きて神前に供う。
なお、人麿の覉旅歌には、「飼飯けひの海のにはよくあらしかりごものみだれいづ見ゆ海人あまの釣船」(巻三・二五六)というのもあり、棄てがたいものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
飼飯けひの浦に寄する白浪しくしくに妹が容儀すがたはおもほゆるかも」(巻十二・三二〇〇)、「飫宇海おうのうみの河原の千鳥汝が鳴けばわが佐保河さほかはのおもほゆらくに」(巻三・三七一)の如きがあって
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)