“けとば”の漢字の書き方と例文
語句割合
蹴飛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩餐ばんさんの菜が気に入らぬと云って、御膳おぜん蹴飛けとばした。夜は十二時過に酔って帰って来ることもあった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
成長の上、坊主にするぜん申す通り、亡父ぼうふ俗吏ぞくりを勤めるのが不本意であったに違いない。れば中津を蹴飛けとばして外に出ればい。所が決してソンナ気はなかった様子だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そしてクリストフをも一度舞台に連れ出そうとした。しかし子供は猛然とそれを拒み、祖父の上着にしがみついて、近寄る者を足で蹴飛けとばした。しまいには涙にむせんだ。