“けついん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欠員50.0%
闕員50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そこが面白いんです。『一等賞は何うせ我輩にきまっている。我輩のものを我輩が貰っても仕方がないから』って、初めから欠員けついんにしています」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
石山氏が彼を紹介しょうかいして今度村の者になったと云うたら、爺さん熟々つくづく彼の顔を見て、田舎住居も好いが、さァ如何どうして暮したもんかな、役場の書記と云ったって滅多めった欠員けついんがあるじゃなし
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「されどこの一件ひとくだりのことはファブリイス夫人こころに秘めてうからにだに知らせ玉はず、女官の闕員けついんあればしばしのつとめにとて呼寄せ、陛下へいかのおんのぞみもだしがたしとて遂にとどめられぬ。」
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「されどこの一件ひとくだりのことはファブリイス夫人こころに秘めてうからにだに知らせたまわず、女官の闕員けついんあればしばしの務めにとて呼び寄せ、陛下のおん望みもだしがたしとてついにとどめられぬ」
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)