“けいがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慧眼45.3%
炯眼30.4%
烱眼23.0%
熒眼0.6%
警眼0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じっと考えていたが、まことにこの慧眼けいがん、この断定こそは、われらが捕物名人むっつり右門にのみ許されるすばらしい眼のさえでした。
何事かこの間に大きな方針の推移があったものと、恵瓊の炯眼けいがんはそれを見のがしていなかったが、彼もあくまで平調な口吻くちぶり
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深入りした徳川勢は、たしかに、危険は危険な行き方であったが、烱眼けいがんな家康が、みずから全局の急所に打った一石だった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうでしょう、その玄徳が、何でにわかに、菜園に肥桶こえおけをになったり、鼻毛をのばしていたかです。——丞相ほどな熒眼けいがんが、どうして玄徳だけにはそうお甘いのでしょうか」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思うに這個しゃこの消息は、私がここに今さららしく書きつづるまでもなく、早くより警眼けいがんなる社会観察者の看取し得たるところである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)