“けいがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
経学30.0%
渓壑30.0%
谿壑20.0%
形学10.0%
景岳10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勤倹兄に過ぎる位の男にて、経学けいがくに通じ能書のうしょなり、兵学を研究し西洋砲術を研究せり。しかし大の和流砲術熱心にて、和流は十分西洋流に敵するに足るといえり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
はじめの程は小さき平流なりしが、間もなく渓壑けいがく迫りて、薬研やげんを立てたるようになり、瀑布連続す。
層雲峡より大雪山へ (新字新仮名) / 大町桂月(著)
青葉におおわれた谿壑けいがくから吹き起る涼風は、昔ながらに水のごとき冷たさを帯びていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それは『形学けいがく』というべきものだ。どこで学んだか知らないが、ある程度までは達している。しかしまだまだ至境には遠い。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だが今じゃア形学けいがく者だ! 紙鳶堂しえんどう主人平賀源内これが俺らのお師匠さんだ。手前なんかにゃア解るめえが、形学と云うなア形而かたちの学問だ! 一名科学って云うやつだ。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこでその人から景岳けいがく全書という医者の書物を借りまして、前に自分の聞いて居ることやあるいは少し知って居る上にその書物を見ましたから、まあ大抵な病人を取り扱うことが出来るようになった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)