“経学”の読み方と例文
読み方割合
けいがく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
允成ただしげは寧親の侍医で、津軽藩邸に催される月並つきなみ講釈の教官を兼ね、経学けいがくと医学とを藩の子弟に授けていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
勤倹兄に過ぎる位の男にて、経学けいがくに通じ能書のうしょなり、兵学を研究し西洋砲術を研究せり。しかし大の和流砲術熱心にて、和流は十分西洋流に敵するに足るといえり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そもそも江戸時代の支那文学がやや明かに経学けいがくと詩文との研究を分つようになったのは、荻生徂徠おぎゅうそらいの門より太宰春台だざいしゅんだい服部南郭はっとりなんかくの二家を出してより後のことである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)