“くろちりめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒縮緬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きつて來りつゝ居合はせし善六に向ひたづぬる樣に昨日年頃としのころ十八九の女の黒縮緬くろちりめんに八丈の小袖を襲着かさねぎせしがもし此道筋このみちすぢを通りしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
黒縮緬くろちりめんの羽織いかめしい、この相撲取の中でも群を抜いたかっぷくと貫禄に見えるのを、これも劣らぬ幕内力士らしい十数名が取りついて、遮二無二
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
紗綾形さやがたの地紋のある黒縮緬くろちりめんでそれを製し、鈴屋衣すずのやごろもととなえて歌会あるいは講書の席上などの式服に着用した人であるが、その袖口そでぐちには紫縮緬の裏を付けて
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)