“くらもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蔵持50.0%
車持25.0%
倉持25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むこう土蔵くらがあって、此の手摺などの構えはてえしたものだ……驚いたねえ、馬方むまかたさんが斯ういう蔵持くらもちの馬方さんとは、此方こっちは知らぬからねえ、失礼な事をいいましたが、実に大したお住居すまい
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この一段は、古註によりますと、萬葉集卷十六の車持くらもち氏の娘子の戀夫君歌を採つて換骨脱胎して一篇の物語としたのであらうと言はれて居ります。
伊勢物語など (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
車持くらもち氏の娘が、ひさしく夫が通はないために、戀ひ焦れてその果は病氣になり、いよいよ臨終といふ際に、使をやつて夫を呼びよせたが、夫の顏を見ると、泣きながらこの歌をくちずさんで
伊勢物語など (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
安部あべおおしが大金で買った毛皮がめらめらと焼けたと書いてあったり、あれだけ蓬莱ほうらいの島を想像して言える倉持くらもち皇子みこ贋物にせものを持って来てごまかそうとしたりするところがとてもいやです
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)