“くばう”の漢字の書き方と例文
語句割合
公方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに公儀から召出されて公方くばう樣の糸脈を引くんだなんて大法螺おほぼらを吹いてゐるところをみると、あんまり信用のできる醫者ぢやありませんね。
背くも同然の事なりとふにぞ山内も上意じやういとあればかるからざる儀なり先づ一應伺ひの上返答へんたふ致すべし暫くひかへられよとておくへ入りやゝありて再び出で來り次右衞門にむかひ町奉行大岡越前守より申上の趣き伺ひし處大岡の申す條なれども公方くばう樣の上意とあれば如何いかにも其の刻限こくげんに御出あるべしとの上意なり明日は山内にも御供を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「嫌になるぜ、親分。朝顏なんざ、たらひほどに咲かせたつて、公方くばう樣から褒美が出るわけでもなんでもねエ。それより兩國から代地へかけては錢形の親分の繩張り内ですぜ」