“くちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苦衷94.6%
駆虫5.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一通りの話をきき、万吉の苦衷くちゅうのある所に、鴻山もとくとうなずいて、次には、自分がここへ来るまでの経路を、かざり気なく物語った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なるほど、このていたらくでは襖をとざして人目を避けなければならぬ筈であると、はじめて先生の苦衷くちゅうのほどを察した。
不審庵 (新字新仮名) / 太宰治(著)
... 山にぜんまいが出る時分には人のおなかへ虫がきますし」と言うをさえぎる妻君「オヤ薇と虫と何か関係がありますか」お登和嬢「ハイ薇は駆虫くちゅうの功があります。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
一種強烈なる芳香を有し、駆虫くちゅう袪痰きょたん、健胃剤となる。また芳香を有するがため、嬌臭きょうしゅう及び嬌味薬となる、あるいは種子を酒に浸し、飲用すれば疝気せんきに効あり。茴香精、茴香油、茴香水を採録す
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)