“きんのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金之助40.0%
欣之介20.0%
欣之助20.0%
謹之助20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宝田寿来、通称は金之助きんのすけ、一に閑雅かんがと号した。『作者たなおろし』という書に、宝田とはもと神田よりでたる名と書いてあるのを見れば、まことうじではなかったであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
農林学校出身の、地主のせがれ欣之介きんのすけは毎日朝早くから日の暮れるまで、作男の庄吉を相手に彼の整頓せいとんした農園の中で余念なく労働した。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
弟の貞二郎はまだよかったが、長男の欣之助きんのすけは七歳になるだけむつかしかった。その頃は神経質の寝つきの悪い子で、夜半にふと気づくと起きあがって泣いていたりした。
日本婦道記:桃の井戸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
父は先生の所から帰つて、火箸ひばし打擲ちやうちやくせられて残念だと申したさうでございます。あくる朝父は弟の謹之助きんのすけを連れて、天満宮てんまんぐうへ参ると云つて出ましたが、それきりどちらへ参つたか、帰りません。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)