謹之助きんのすけ)” の例文
父は先生の所から帰つて、火箸ひばし打擲ちやうちやくせられて残念だと申したさうでございます。あくる朝父は弟の謹之助きんのすけを連れて、天満宮てんまんぐうへ参ると云つて出ましたが、それきりどちらへ参つたか、帰りません。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)