“きんだちばら”の漢字の書き方と例文
語句割合
公達輩100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉報いかに? ——と、御所では鳴りをしずめて待っていたが、やがて、四日も過ぎて、へとへとに帰ってきた公達輩きんだちばらの話では
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こちらの文のお返しに、白紙などこされて、なんとも小憎い一座ではある。このまま黙って引っ込んでいては、愈〻いよいよ、あの公達輩きんだちばらをよい気にさせて置くようなもの。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
知盛とももり維盛これもり忠度ただのり敦盛あつもりなど一門の大家族が、各〻の別荘へ、みな避暑におもむいていたが、秋風と共に、遊び飽きない姫や公達輩きんだちばらも、ようやく、都へもどって来た頃だった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから平家一門の公達輩きんだちばらは、みえにして、各〻めいめい、名馬を争い持った。名馬を手に入れる事では、屡〻しばしば悶着もんちゃくや喧嘩さえ起った。そういう平家人のあいだでは、こんな事すら云われていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(青くさい公達輩きんだちばらが、なんの猪口才ちょこざいな——)
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)