“きんしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
錦紗54.3%
金紗42.9%
謹者2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
掛け布団は近頃新調した、新しい錦紗きんしゃの布団でしたが、その下から毛布がはみ出して、だらりとカーペットの上へ垂れ下がっていました。
アパートの殺人 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
娘はクリーム色の金紗きんしゃの羽織を着て、如何いかにも女給のようだったし、母親は木綿の羽織に、手拭てぬぐいで襟あてをしていた。
貸家探し (新字新仮名) / 林芙美子(著)
觥籌こうちゅう又何ぞ数えんといいて、快楽主義者の如く、希直きちょくは俗にして、いんしんに、酒のうれいたる、謹者きんしゃをしてすさみ、荘者をして狂し、貴者をしていやしく、存者そんしゃをしてほろばしむ、といい、酒巵しゅしの銘には
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)