“きんご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金吾57.1%
琴吾28.6%
欽吾14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなこと、誰が武やんのせいにするものか。いくさだ、こうなる運だ、何もかも滅茶くそだ、しいて、人のせいにするなら、裏切者の金吾きんご中納言秀秋が、おれは憎い」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叔父の深田琴吾きんごというのが、家来の山家斧三郎おのさぶろうと腹を合せ、おめかけのお新という女を立てて、奥方の浪乃なみの様を、いろいろ難癖をつけて屋敷に居られないように仕向けた。
「いや修業も修業だが嫁も貰わなくちゃあ困る。何しろ二人だから億劫おっくうだ。——欽吾きんごさんも、もう貰わなければならんね」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御宅でも皆様御変りもなく……毎々欽吾きんご藤尾ふじおが出まして、御厄介ごやっかいにばかりなりまして……せんだってはまた結構なものをちょうだい致しまして
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)