“琴吾(きんご)” の例文
「父上市太郎樣の懺悔状(ざんげじよう)を作り、山家斧三郎がそれを持つて居ります。今夜は多分深田琴吾(きんご)、御部屋樣などと顏を合せ、最後の手筈(てはず)を定めることで御座いませう」
叔父の深田琴吾(きんご)というのが、家来の山家斧三郎(おのさぶろう)と腹を合せ、お妾(めかけ)のお新という女を立てて、奥方の浪乃(なみの)様を、いろいろ難癖をつけて屋敷に居られないように仕向けた。
異人(いじん)との掛け合ひに骨を折つて居るのに、駒形の留守宅では、叔父の深田琴吾(きんご)といふのが、家來の山家斧(をの)三郎と腹を合せ、お妾(めかけ)のお新といふ女を立てて、奧方の浪乃(なみの)樣を