“きわだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
際立97.4%
極立1.3%
黄斑1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
際立きわだって明暸めいりょうに聞こえたこの一句ほどお延にとって大切なものはなかった。同時にこの一句ほど彼女にとって不明暸なものもなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一しきり風が窓硝子まどガラスに砂ほこりを吹き当てる音が極立きわだつ。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこで滝人は再び口をつぐんで、視線を力なく下に落した。その時、雷雲の中心が、対岸の斑鳩山いかるがさんの真上に迫っていて、この小暗い樹立の中には、黄斑きわだちまけたような光が明滅を始めた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)