“きよみずでら”の漢字の書き方と例文
語句割合
清水寺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初冬の夜もしだいにけて、清水寺きよみずでらの九つ(午後十二時)の鐘の音が水にひびいた。半九郎は仄暗ほのぐらい灯の前に坐って、自分の朋輩の血を染めたやいばに、更に自分の血を塗ろうとした。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
都に上った厨子王は、僧形そうぎょうになっているので、東山の清水寺きよみずでらに泊った。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あえて、践祚せんそをとり行って二日後の晩であった。彼は、人知れず清水寺きよみずでら願文がんもんをおさめていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)