“きゅうしゅく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
九叔50.0%
窮蹙50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、九叔きゅうしゅくは、すだれを揚げて、線香臭い家へ入った。二階へ上がって、武大ぶだの女房金蓮を見ると、近所のくやみの入り代り立ち代りに、泣きらしているていだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武松は、兄のお骨の一片と、西門慶が九叔きゅうしゅく賄賂わいろした銀子ぎんすじょうをさし出して、卓を叩いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「でも九叔きゅうしゅくから差上げられてある紫斑しはん歴々れきれきな兄の遺骨は、なんとご覧なされますな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし国内の戦争が日につぎやむ時なく、ここに終わってかしこに始まるというふうに、強大な諸大名が互いに争闘を事としたら、国勢は窮蹙きゅうしゅくし、四民は困弊するばかりであろう。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)