“きふる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
着古50.0%
被古33.3%
著古16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いねは姉たちの着古きふるした赤い布をあれこれと見積っていたが、しゅうとのかやに向って
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
洋行中ずつと被古きふるしたらしい、古い麦稈むぎわら帽でひよつくり神戸に帰つて来た島村氏は、以前と同じやうな質素じみ身装みなりだつたが、精神生活においては、もう往時むかしの抱月氏ではなかつた。
それは少々著古きふるされてはいたけれど、さっぱりと手入ていれがしてあって、肱などもきちんとしており、補布つぎなどはどこにもあたっていなかった。
どうやら旦那のおさがりらしく、いいかげん著古きふるされた、だぶだぶのフロックを著こんだ、おそろしく鼻と唇の大きい、見たところ少しけんのある男だ。