“きしもじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
鬼子母神100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うしても姐御に逢わずに居られないから、ここ十日の間に、折を見て、雑司ヶ谷ぞうしがや鬼子母神きしもじん様へお詣りをして貰い度い。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
二十許はたちばかりの親類の娘を連れて、鬼子母神きしもじん参詣さんけいをした事がありますがね、桐の花が窓へ散る、しんとした御堂おどうの燈明でた、襟脚のよさというものは
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
失うことではないときもぐって、さて、この数日というものを、まるで鬼子母神きしもじんのような血相になり、遂に、武蔵のすがたを突き止めて来たのであった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)