“きざみたばこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
刻煙草100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が下谷大門町へ連れて来て貰い乳して丹精して育てたのさ、手前てめえ親父おやじ母親おふくろは小さいうち死んで、おれが育てたと云って、刻煙草きざみたばこをする中で丹精して
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
煙草はたしか「極上国分ごくじょうこくぶ」と赤字を粗末な木版で刷った紙袋入りの刻煙草きざみたばこであったが、勿論国分できざんだのではなくて近所の煙草屋できざんだものである。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
子爵ははかまを着けて据わって、刻煙草きざみたばこ煙管きせるで飲んでいたが、せた顔の目の縁に、しわを沢山寄せて、嬉しげに息子をじっと見て、只一言「どうだ」と云った。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)