“きうしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宮室33.3%
髹漆33.3%
髹𩋡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本にほん往時わうじ高層建築かうそうけんちくはおほくなかつた。たゞたふには十三ぢうまであり、城堡ぜうほうには七ぢう天守閣てんしゆかくまであり、宮室きうしつには三層閣さうかくれいがあるが、一ぱんには單層たんそう標準へうじゆんとする。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
曲竹は多く櫽括のだめを施さねばならぬ。撓め正さずして宜いのは、唯眞直な竹のみである。粗木は多く髹漆きうしつ塗染とせんするによつて用をなす。其儘で好いのは、唯緻密堅美な良材のみである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
狩谷懐之くわいしの茶番に用ゐた木刀は、髹𩋡きうしつ金環、実に装飾の美を極めたもので、懐之はこれを伊沢氏にあづけて置いた。安石は倉皇これを佩びて馳せ去つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)