“がもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牙門50.0%
衙門50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜀の牙門がもん将軍王平隊なのである。けれどこの兵はみな魏勢に変装していたので、夜目ではちょっと判断がつかなかった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この辺の地理にくわしいところから曹操に挙げられて、牙門がもん将軍として用いられ、いま徐晃じょこうの副将として、共に漢水の岸に立って、次の決戦を計っていたが、徐晃が
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勅して、順平侯とおくりなし、成都郊外の錦屏山きんぴょうざんに、国葬をもって厚く祭らしめた。また、その遺子趙統ちょうとうを、虎賁こほん中郎に封じ、弟の趙広を、牙門がもんの将に任じて、父のつかを守らせた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「孔明の麾下きか牙門がもん将軍王平、待つこと久し」と呼ばわっておおい包んだ。——
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とき建安十九年十一月の冬、天もかなしむか、曇暗許都の昼を閉じ、枯葉の啾々しゅうしゅうと御林にいて、幾日も幾日も衙門がもんの冷霜は解けなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは駐蔵大臣の衙門がもんからトモの城へ指して兵士の給料を持って行くので、大分に馬も空いて居る様子だからそれに積んで行って貰うたら都合がよくはないか。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其人それ衙門がもんへ指してお勤めに行く。時間はごく僅かで務めのほかは遊んで居る。薬屋のあるじと非常に親しいものですからいつもこの薬屋へ来ていろいろの話をする。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)