“かんもじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閑文字75.0%
間文字25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしこの事がなかったなら、わたくしは今日のように、老に至るまで閑文字かんもじもてあそぶが如き遊惰ゆうだの身とはならず、一家の主人あるじともなり親ともなって、人間並の一生涯を送ることができたのかも知れない。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
現代思潮の変遷はその迅速なること奔流ほんりゅうもただならない。あしたに見て斬新となすものゆうべには既に陳腐となっている。槿花きんかえい秋扇しゅうせんたん、今は決して宮詩をつくる詩人の間文字かんもじではない。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ここに至って反古の有用、間文字かんもじを羅列したる草稿の比ではない。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)