“かんはつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
間髪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち千弩せんどともに発し、弦に応じて数百の胡兵こへいはいっせいに倒れた。間髪かんはつを入れず、浮足立った残りの胡兵に向かって、漢軍前列の持戟者じげきしゃらが襲いかかる。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
反吐へどもどしていればいるほど形勢はあやうくなるだけであった。彼はほとんど行きつまった。しかし間髪かんはつれずというきわどい間際まぎわに、うまい口実が天から降って来た。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
仁太のその間髪かんはつをいれぬことばは、あまりにも非常識ひじょうしきだったために、係官に正当に聞こえなかったとしたら、思ったことをそのとおりいった仁太はよほどの果報者かほうものだ。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)