“かんぜおん”の漢字の書き方と例文
語句割合
観世音100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏、菩薩では、不動明王ふどうみょうおうは煩悩を智の利剣で斬り伏せる折伏門係り、観世音かんぜおんは慈悲で智慧を育て上げる摂受門係りであります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
大慈大悲だいじだいひ観世音かんぜおん。おなくなりの母ぎみも、あなたにおうとしかろうとは存ぜぬ。が、そのみぎり、何ぞ怪我でもなさったか。」
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多数の蒙昧もうまいなる愚民ぐみんはただ仏教を信ずるの一念、即ち法王その人はきたる観世音かんぜおん菩薩と信ずるの余りに、法王に対しては決してつるぎを向けることは出来ない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)