“かんすいせき”の漢字の書き方と例文
語句割合
寒水石100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪はチカチカ青く光り、そして今日も寒水石かんすいせきのようにかたこおりました。
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
と、電燈の明るいバーが眼にいた。彼は急いでその中へ入った。二条ふたすじ三条みすじかに寒水石かんすいせき食卓テーブルえた店には、数多たくさんの客が立て込んでいた。彼はその右側へ往って腰をかけた。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お涌は今では、日比野の家の格子戸を開けて入ると女中の出迎へも待たず玄関の間を通り中庭に面してゐる縁側へ出て、その突当りの土蔵の寒水石かんすいせきの石段に足をかける——「ゐるの」といふ。
蝙蝠 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)