“かわちじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
河内路100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらく、四天王寺にとどまっていた。そして、ふたたび草鞋わらじの緒を結ぶと、足を、河内路かわちじへ向けて、二月末の木の芽時を楽しむように、飄々ひょうひょうと、たもと東風こちにふかせてゆく。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
河内路かわちじ東風こち吹き送るみこが袖
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「いえ、私もちと、どうかしておりました。木津の宿しゅくで、師の房に似たお方が、河内路かわちじへ曲がったと聞いたので、方角ちがいをしてしまったので」そんなふうに、あいまいにまぎらして、さて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玉造口たまつくりぐちから河内路かわちじへふみ出して、鴫野しぎのへくると周馬は茶店で一服した。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
河内路かわちじの白い土を踏みながら、範宴は、そんなことを考えたりした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)