“からな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空鳴50.0%
空撫16.7%
空泣16.7%
辛菜16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっ!」——というと彼の刀は、青龍刀のような空鳴からなりをさせて、徳川万太郎そのものの体と共に、相手の肩を越して方丈の庭先へもんどり打って捨てられています。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いままで空間を空撫からなでしていたヘッド・ライトの光芒ひかりが、谷間の闇を越して向うの山の襞襀ひだへぼやけたスポット・ライトを二つダブらせながらサッと当って
白妖 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
イエスはこの騒々しい空泣からなきの者どもを激しいけんまくで外に追い出し——(ここに「彼らをみな外に出し」とあるのは、宮きよめの時商人どもを「逐い出し」(一一の一五)とあるのと同じ語で
さへづるやからうすなす、奥の歯は虫ばみけらし、はたつ物魚をもくはえず、木の実をば噛みても痛む、武蔵野の甘菜あまな辛菜からなを、粥汁にまぜても煮ねば、いや日けに我つく息の、ほそり行くかも
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)