“かふん”の漢字の書き方と例文
語句割合
花粉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稲の花粉かふんだってやっぱり僕らが運ぶんだよ。それから僕が通ると草木はみんな丈夫になるよ。悪い空気も持って行っていい空気も運んで来る。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
十畳敷じゅうじょうじきもあろうかと思われるほど大きな百合ゆりの形をした花で、そのビロードのような花びらは、赤や青や黄やむらさきやさまざまの色をして、その上に金色の花粉かふんつゆのように散りこぼれていて
天狗の鼻 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
花中に五雄蕊ゆうずいと五柱頭ちゅうとうある一花柱かちゅうとがあるが、この雄蕊ゆうずいは先にじゅくして花粉かふんを散らし、雌蕊しずいに属する五柱頭は後にじゅくして開くから、自分の花の花粉を受けることができず、そこで昆虫の助けを借りて
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)