“かなと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金門50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「門」をカナドと訓んだのは、「金門かなとにし人の来立てば」(巻九・一七三九)等の例にったので、「金門かなと」で単に「門」という意味に使っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
未勘国いまだかんがえざるくに防人の歌。「金門かなと」は既にあったごとく「かど」である。「手放れ」は手離で、別れることだが、別れに際しては手を握ったことが分かる。これは人間の自然行為で必ずしも西洋とは限らぬ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ここにその御杖を新羅しらぎ國主こにきしかなとに衝き立てたまひ、すなはち墨江すみのえの大神の荒御魂あらみたま一五を、國守ります神と祭り鎭めて還り渡りたまひき。
(その王子の作れる矢は、今時の矢なり。そを穴穗箭といふ。)穴穗の御子みこ軍を興して、大前小前の宿禰の家をかくみたまひき。ここにそのかなと一八に到りましし時に大氷雨ひさめ降りき。