“かなだらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金盥95.8%
銅盥4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お増は楊枝ようじや粉を、自身浅井にあてがってから、銅壺どうこから微温湯ぬるまゆを汲んだ金盥かなだらいや、石鹸箱などを、硝子戸の外の縁側へ持って行った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と、下地子したじっこらしい十二三なのが、金盥かなだらいを置いて引返して来て、長火鉢のわきの腰窓をカタンと閉めたので、お孝の姿は見えなくなった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
銅盥かなだらいへ湯を汲んで新吉の脊中を拭いてやり
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
見たところ普通の金魚と変らないのであるから、まず眼のまえでためしてみなければならないというので、其月の家ではありあわせの銅盥かなだらいに湯を入れて持ち出した。
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)