“かなだらひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金盥92.3%
銅盥7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この金盥かなだらひは、六人の子供に一つしかないので、部屋のまん中近くの臺の上に直ぐに載せられるやうなことはなかつた。また呼鈴ベルが鳴つた。
隣の次男は其婿が朝早く草の生えた井戸端で、真鍮しんちう金盥かなだらひで、眼鏡をはづして、頭をザブザブ洗つて居るのを見たこともあつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
向日葵ひまはりの花、磨き立てた銅盥かなだらひの輝きを持つて、によつきりと光と熱との中に咲いてゐる。歩み移る太陽の方にかすかに面を傾くるといふにもこの花のあはれさが感ぜられる。