“かつだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濶大66.7%
闊大33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片岡中将としいえば、当時予備にこそおれ、驍名ぎょうめい天下に隠れなく、かしこきあたりの御覚おんおぼえもいとめでたく、度量濶大かつだいにして、誠に国家の干城と言いつべき将軍なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
二個敵対の神祇は広大にひろがり、精微に入り、いかなる濶大かつだいなる物体のうえにおいても、いかなる緻密ちみつなる極微分子のうちにおいても、ともに存せざるところなく、ともに在らざるところなく
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
と土地は小なれども人口の大なることに自信を持たせて、盛んにヨーロッパ文明を取入れることを主張している論旨は闊大かつだいにして、精神は親切に、文章は例のかゆいところへ手の届くようです。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
其の闊大かつだい荘重そうじゅうの景象、自ら衆川しゅうせん碌々ろくろくに異れり。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)