“かくう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
架空83.3%
仮空8.3%
角打8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「われわれ人間は、古今ここんを問はず、東西を問はず、架空かくうの幸福を得るために、みづから肉体を苦しめることを好むものである」と嘆息たんそくしてゐる。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
相手の女は、実際すぐそばにいて明日にもあの人とどこかへ行ってしまうのかも知れないし、全くこの世に実在しない、あの人の頭の中でこさえた仮空かくうの存在かも知れないのだ。
彼等の楽しみは、なにより、「角打かくうち」だ。ますかどから、キュウッと、冷酒ひやざけ一息ひといきに飲むことである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)