“かきがらちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蠣殻町92.6%
蠣売町3.7%
蠣殼町3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜龍は東金とうがねの姉娘の養女で、東京の蠣殻町かきがらちょう育ちだったが、ちょっと下脹しもぶくれの瓜実顔うりざねがおで、上脊うわぜいもあり、きっそりした好い芸者だった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
なにね深川の方の知己ちきの処に蟄息して居たが、遠州えんしゅうの親族の者が立帰って来て、何か商法を始めようと思うのだ、それに就いて蠣売町かきがらちょううちが有るから、その家を宿賃でかりつもり
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
月に一遍ずつ蠣殼町かきがらちょう水天宮様すいてんぐうさまと深川の不動様へ御参りをして、護摩ごまでも上げたかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)