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かいどうじ
もとより
鞍馬山霊の気をうけたような
怪童子、あやぶむことはあるまいが、
居士の
口吻からさっしても、ことなかなか
容易ではないらしい。
さすが
気丈な
怪童子も、その一
瞬に、にわかにあたりが
暗くなった
心地がして、名刀
般若丸をふりかぶったまま、五
肢を
弓形に
屈して、ドーンとうしろへたおれてしまった。
これは、前身
悪伴天連の
和田呂宋兵衛が、
蛮流幻術の
奇蹟をおこなって、
竹童を、
鳥縛の術におとさんとするものらしい。——知らず
鞍馬の
怪童子、はたして、どんな
対策があるだろうか?