“かいぎゃくみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
諧謔味100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
フランスの尖端的せんたんてきな音楽家「六人組」の年長者、生真面目きまじめな音楽にとんでもない諧謔味かいぎゃくみを持たせ、かえって一種の真迫性しんぱくせいを出した作品がある。レコードははなはだ少ない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
場面がすごはずなのに、すこしも凄惨せいさんさがなく、どことなく伸び伸びしているのは、島抜け法印の、持って生れた諧謔味かいぎゃくみが、空気をなごやかなものにしているせいであろう。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
と清之介君は一ぱし遣り込めた積りだった。実務家の諧謔味かいぎゃくみは大抵これぐらいのところである。
女婿 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
性格はむしろ明るく、悪戯いたずらっ子で、快活で、諧謔味かいぎゃくみをさえ持っていたと言われている。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
レコード「乳母車綺譚うばぐるまきだん」はビクターに入っているが、きわめて可憐かれんで幾分の諧謔味かいぎゃくみが愛される。ほかに「摩天楼」はエルガー風の豪華な曲。前者はオルマンディ、後者はシルクレット指揮。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)