“おんなていきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
女庭訓83.3%
婦女庭訓16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
干菓子のようにからびた教育を、女庭訓おんなていきんとするようになってから、彼女たちに代ったものはなんであったか、大名たちのしも屋敷や国許くにもとにおけるめかけ狂いは別として
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
房二郎は文華堂へはいってからずっと、仮名書かながき女庭訓おんなていきんという写し物をしていた。原本は高名な漢学者で、原題を「啓蒙婦女おんな庭訓」といい、広く読まれている評判の本であった。
へちまの木 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
川をへだてて、こちらの岸の方のが妹山、向うの岸の方のが背山、———妹背山いもせやま婦女庭訓おんなていきんの作者は、恐らくここの実景に接してあの構想を得たのだろうが、まだこの辺の川幅かわはば
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)