“おみなご”の漢字の書き方と例文
語句割合
女子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薔薇のにおい、砂の湿り、——一切は翼のある天使たちが、「人の女子おみなごの美しきを見て、」妻を求めにくだって来た、古代の日の暮のように平和だった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
其東に平たくて低い背を見せるのは、聞えた香具山なのだろう。旅の女子おみなごの目は、山々の姿を、一つ一つに辿たどっている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
われ等、しゅにまつろへる女子おみなご
じゃが、女子おみなごだけには、まず当分、女部屋のほの暗い中で、こんな智慧づかぬ、のどかな心で居させたいものじゃ。第一其が、われわれ男の為じゃて。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
楚辞そじや、小説にうき身をやつす身や、お身は近よれぬわのう。霜月・師走の垣毀雪女かいこぼちおなごじゃもの。——どうして、其だけの女子おみなごが、神隠しなどに逢おうかい。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)