“おひれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
尾鰭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴殿の態度は俎上そじょうの鯉、尾鰭おひれをたたんで静まったというもの。勇士でなければとても出来ない。……なんと方々そうではないか
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
アメリカの金融界で通用しない小切手は、ディズニーのものだけである、ということになると、話は面白いが、これは私のつけた尾鰭おひれである。
ディズニーの人と作品 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
このおおいなる鯉が、尾鰭おひれいた、波の引返ひっかえすのが棄てた棹をさらった。棹はひとりでに底知れずの方へツラツラと流れてく。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)