“おおこうもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大蝙蝠77.8%
大洋傘22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとね、夜目で判然はっきりとは目にらなんだが地体じたい何でも洞穴ほらあながあるとみえる。ひらひらと、こちらからもひらひらと、ものの鳥ほどはあろうという大蝙蝠おおこうもりが目をさえぎった。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青い光は、大蝙蝠おおこうもりのような『荒鷲』の黒い翼に吸いついた。パチパチと音を立てて翼が焼ける。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
ぶらりぶらりとした身の中に、もだもだする心を抱きながら、毛繻子けじゅす大洋傘おおこうもりに色のせた制服、丈夫一点張いってんばりのボックスの靴という扮装いでたちで、五里七里歩く日もあれば
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
どうかするとヘルメット帽などを頂き、繻子しゅす大洋傘おおこうもりをついて山野を渡る。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)