“えんじゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燕雀57.1%
延若21.4%
円寂21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの小冠者こかんじゃを、いつまで籠の鳥の質子ちしと思うていると間違いまするぞ。今川家のひさしに巣喰うて満足しておる燕雀えんじゃくではおざらぬ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
延若えんじゃくだの団十郎だんじゅうろうだの蝦十郎えびじゅうろうだの、名優の名がそのころ彼の耳についていた。金が夢のようにつかいはたされて、彼らが零落の淵に沈む前に、そうしたこの町相当の享楽時代があった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
つまり、凡夫の世界から、仏の世界へ行くことなのです。弘法大師はこれを「行々ぎょうぎょうとして円寂えんじゃくに入る」と訳しています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)