“えてこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猿公75.0%
猿猴公12.5%
猿猴12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから自身番へ引き摺って行くと、みんなもびっくりして町内総出で見物に来ましたよ。なぜわたしが猿公えてこうと見当をつけたかと云うんですか。
半七捕物帳:06 半鐘の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それに、今日の事件だってそうですわ。あの赤毛の猿猴公えてこうが射られた狩猟風景にだっても、私だけには、不在証明アリバイというものがございませんものね
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「それは、どういう意味なんです? いま貴女は、赤毛の猿猴公えてこうと云われましたね」と検事は注意深そうな眼をして聴きとがめたが、秘かに心中では、案外この娘は年齢の割合に手強いぞ——と思った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「あいつにゃおいらも喫驚びっくりした。こう全然まるで猿猴えてこうだったからな」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)