“えいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
永正85.7%
映照14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあ、こちらを向かっしゃい、こちらを向いてこの刀、粗末ながら永正えいしょう祐定すけさだを一見さっしゃい
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
永正えいしょう四年六月二十三日だ。政元はそのような事を被官どもが企てているとも知ろうようはない。今日も例の通り厳冷な顔をして魔法修行の日課を如法に果そうとするほかに何の念もない。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その綜合的美観はその位置と丘陵の高さとが、明らかにして洋々ようようたる河川の大景たいけい相俟あいまって、よく調和して映照えいしょうしているにある。加えて、蒼古そうこな森林相がその麓からうちのぼっている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
源斎巌げんさいがんが左に、むかって高くそばだつ天柱岩がある。このあたりから丘陵の間はやや斜面にひらけて赤松の細い幹が縁辺えんぺんに林立し、怪奇な岩層の風致に一種の繊細味をまじえてゆく。対松崖たいしょうがいはこれと映照えいしょうする。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)